泉大津中央商店街は、戦後の高度経済成長とともに誕生しました。
964年にそれまでの田中町商店街をアーケード化し、泉大津中央商店街振興組合として歩みをスタートした商店街は、1960年代から70年代にかけて、日本全体の経済発展や人口増加と歩みを同じくする形で発展していきました。

1980年代には時代も昭和から平成になり、商店街の店舗数も55店舗を数えるまでになりました。

アーケード内には生鮮品や日用品店、娯楽店まで、ありとあらゆる店舗がならび、日夜行き交う来街者でにぎわいを見せます。
地域の多くの消費人口を支え、泉大津市の中心といわれるような存在となりました。

しかし、2000年をピークに商店街のにぎわいは下降線を描きます。
90年代から始まった駅前再開発による消費動向やライフスタイルの変化、店主の高齢化による影響で、来街者数・店舗数ともに少しづつ減少。また2010年に起こった火災では商店街の4分の1にあたる店舗が焼け落ち、商店街の衰退に追い打ちをかけます。
こうして、かつては「通りを歩けないほどのにぎわい」といわれた商店街は、いつしかシャッターばかり目立つ閑散とした景色になり、存続の危機を迎えました。

そんな中、商店街の復活に向けた機運が高まり、2023年には「泉大津中央商店街 やったろ会」が発足しました。

店主たちだけでなく、有志メンバーも参画し、イベント企画や情報発信を行っています。「雨でもマーケット」などアーケードの特性を活かした多様なイベントが開催され、留学生や障がい者の方々も出店するなど、多様性のある取り組みが進められています。

2024年からはじまったキッチンカーイベント「未来にぎわい通り」など、外部協力者との連携によるにぎわい創出の取り組みなども始まっています。